カンジダを知りましょう

カンジダは、カンジダ菌が原因となって発症する感染症です。
発症すればエンペシドクリームなどで治療することになります。
カンジダ菌は、健康な女性が誰でも持っている細菌で、普段は悪さをしませんが、何らかの原因で免疫力が弱ってしまったり、善玉菌が減ってしまうことで発症することがあります。
性器カンジダの場合、女性に多く発症し、強い痛みやかゆみをともないます。

カンジダの原因となるのは、下着の蒸れ、不潔、ストレス、不規則な生活によるホルモンバランスの乱れなどがあります。
カンジダは再発しやすい病気ですが、感染経路を知って原因を究明することで予防することができます

カンジダは女性にとってとても辛い症状をともないます。
発症させないための予防法、感染経路、原因、治療法などについて詳しくお伝えしていきます。

カンジダの感染経路は?

手をつなぐカップル

感染経路を知ることはとても大切です。
カンジダ菌は、人から人へ移るため、性交渉やタオルの共用でも感染することがあります
しかし、実は性交渉で感染するのはまれで、自分自身が持っている菌が増殖することで発症することがほとんどです。
カンジダ菌は健康な人でも持っている常在菌で、ストレスや寝不足、生活リズムの乱れなどで免疫力が下がると増殖し、症状となって現れます。

カンジダの主な症状

主な症状は、膣や膣周辺の強い痛みやかゆみ、カッテージチーズのような形状の白く濁ったおりものの排出、排尿痛、性交痛などがあります。
膣内の痛みは、ヒリヒリとした強いもので、焼けるような熱感をともなうこともあります。

カンジダの感染予防は大切

性交渉でカンジダ菌に感染する確率は10%以下と言われていますが、免疫力が下がっている状態で性交渉した場合、感染する確率が高まります。
同じパートナーと性交渉し、何度もカンジダを繰り返すことがあれば、パートナーからの感染を疑い、検査をする必要があります。
性交渉による感染を防ぐためには、コンドームが必須となります。
コンドームは、性病など他の病気を防ぐためにも有効です。
ぜひ活用しましょう。

妊娠時にカンジダに感染しやすくなる

妊娠すると免疫力が低下するためカンジダに感染しやすくなります
母親がカンジダに感染したまま出産すると、胎児が産道を通るときに感染してしまうことがあります。
母親がカンジダに感染したら医師の治療を受け、出産までに完治させる必要があります。

男性でもカンジダに感染する

カンジダは、女性に多い病気で、男性はなりにくいと考えられていますが、男性が発症しないというわけではありません
男性器は女性器に比べてむき出しになっているため、通気性が良く菌が繁殖しにくいという特徴がありますが、包茎の男性は亀頭に汚れがたまりやすいため、発症しやすいと言われています。

男性は自覚症状がないことも多く、気付かずにパートナーを感染させてしまうことがあります。
自覚症状がある場合は、亀頭に強いかゆみや痛みを感じたり、白いカスのようなものが付着することがあります。
また、まれに尿道炎を引き起こしてしまうこともあります。
男性も女性同様、下着や性器を清潔に保つことが大切です。

抗生物質が逆効果の場合もある

抗生物質の服用によってカンジダに感染してしまうこともあります
抗生物質は、悪玉菌であるカンジダの増殖を抑える役割を果たす善玉菌まで殺してしまうためです。
抗生物質を服用して約1~2週間後に症状が現れます。

カンジダは性交以外でも感染する

カンジダは、性感染症と思われがちですが、皮膚感染症の一種です。
カンジダはカビの一種で、ストレスや疲れ、睡眠不足などで免疫力が低下することにより、菌が増殖してしまいます。
性感染症ではないので、性交の経験がない人でも感染します

タオルの共有はNG

カンジダは、お風呂やプール、サウナで感染することはありません。
完全にゼロとは言い切れませんが、感染する確率は極めて少ないと言えます。
しかし、タオルの共用によって感染する可能性はあります。
感染者が使用したタオルを使うことにより、菌が入り込んでしまうことがあります。
共用は避け、清潔なタオルを使用しましょう。

カンジダは湿気を好む

カンジダはカビの一種なので、女性器のような湿った場所を好み、増殖します。
汗をかきやすい時期は特に湿気を逃すことを忘れず、通気性良く、清潔に保つことが大切です。
化学繊維を使った肌着は、通気性が悪く、感染の原因となることがあります。
綿など、風通しの良い素材の肌着を身に付けるようにしましょう。

カンジダについての理解を深めることが大切

カンジダは女性に多い病気なので、男性には馴染みのない病名ということもあり、知識が乏しいことがあります。
女性に感染させないためにも、正しい知識をつけておく必要があります。
カンジダを性感染症と勘違いしてしまうと、パートナーに誤解を与えてしまい、関係が悪くなってしまうこともあります。
誰にでも起こりうる病気ですので、正しい知識を身に付けておくようにしましょう。

カンジダの原因は?

ストレスを感じる女性

カンジダに感染してしまう主な原因は、ストレスや疲れ、睡眠不足による免疫力の低下です。
特にストレスは、自分でも気がつかないうちに溜まってしまうことがあり、注意が必要です。

下着の蒸れも、感染の原因となります。
排卵時のおりものや生理の経血などは、ナプキンやおりものシートをまめに取り替え、清潔に保つことが大切です。
締めつけの強いスキニーパンツやガードルも通気性が悪く、蒸れの原因となります。
ゆったりとした服装を身に付けましょう。

ホルモンバランスの乱れも感染の原因になる

ホルモンバランスの乱れもカンジダの原因のひとつとなります。
規則正しい生活、バランスの良い食事、質の良い睡眠を心がけ、バランスを崩さないようにしましょう。
生理前のホルモンの変化により、カンジダに感染してしまうこともあります。
体内の環境も感染に影響するのです。
生理中は特に生活リズムに気をつけ、清潔を保つようにしましょう。

ちなみに、腸内にもカンジダ菌が存在するので、排便後の拭き方を誤ると尿道から感染してしまうこともあります。
排便後は、必ず後ろから前へ拭きとることが大切です。

妊娠が原因のこともある

妊娠が原因でカンジダに感染することもあります。
妊娠中は胎児を異物として排出しないように、免疫力が弱くなります。
胎児を守るための機能ですが、菌の増殖を抑える力は弱まってしまいます。
妊娠中も清潔にし、規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけましょう。

HIVウィルスに感染すると免疫力が落ちるので感染する

他に、HIVウィルス感染が原因となってカンジダに感染することもあります。
HIVウィルスはエイズを発症する原因となるウィルスで、免疫機能を助ける役割を果たすTリンパ球やCD4陽性細胞を破壊してしまいます。
免疫機能が衰えたところに、カンジダが増殖してしまうことになります。

性交渉による感染も多い

自己感染が多いカンジダですが、性交渉も感染の原因として多く挙げられるもののひとつです。
カンジダに感染した男性が自覚症状のないまま性交渉してしまうと、女性に感染してしまうことがあります。
男性の場合、性器をシャワーで洗い流すことにより、自己感染を防ぐことができますが、包茎の男性は汚れを取りきれないことがあるため、感染しやすいと言われています。

清潔すぎは逆効果

日頃から性器を洗いすぎることも、カンジダ菌増殖の原因となります。
性器には、カンジダ菌などの悪玉菌の他に、善玉菌も存在します。
善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑える役割を果たしています。
石鹸などでゴシゴシ洗いすぎることにより、善玉菌まで除去してしまい、悪玉菌が増えることになります。
性器を洗うときは、お湯でやさしく洗い流す程度に留めておきましょう

性交渉の後や、生理後の膣内洗浄も、カンジダ菌増殖の原因となってしまいます。
膣内を清潔に保とうとする行為が善玉菌も洗い流してしまい、逆効果になってしまいます。
洗いすぎ、清潔にしすぎは禁物です。

ステロイド剤もカンジダ感染の原因になる

抗生物質やステロイド剤もカンジダの原因となることがあります。
抗生物質、ステロイド剤は、悪玉菌だけではなく、善玉菌まで増殖を抑えてしまいます。
他の治療を受け、薬を服用し、1週間~2週間後にカンジダの症状が現れた場合、薬の影響を疑って医師に相談してください。

ピルの服用も注意が必要

低用量ピル服用も原因のひとつとなります。
ピルは避妊薬としてだけではなく、月経痛を抑えたり、子宮内膜症の症状を抑えるためにも使われます。
ピルを服用すると膣内が酸性に傾き、生理前と似た状態になります。
酸性は、カンジダ菌が増殖するために適した環境となります。
ピルを服用している人で、カンジダを繰り返している人は、ピルの種類を変更するなど、医師の判断を仰いでください。

全ては心がけ次第

このように、様々なことが原因となって発症してしまうカンジダですが、一番の原因となるのはストレス、疲れ、生活リズムの乱れです。
これらは、心がけ次第で変化がつけられます。
生活をしていく上でストレスや疲れを溜めないことは難しいかもしれませんが、日頃から意識してストレスを発散させたり、疲れをとるため早く眠ったりすることで、免疫力低下を防ぐことは可能です。

カンジダは再発しやすい?

カンジダに感染してしまっても、症状が軽い場合は清潔を保っていれば自然に治ることもあります。
しかし、軽度でなければなかなか治らないので、医師の診察を受けることになります。
治療は、女性の場合、イミダゾール系抗真菌剤の腟錠、クリーム、軟膏に加え、膣内洗浄が必要となります。
膣内洗浄は、膣に細長い管を入れ、生理食塩水で洗い流すという処置を連日行います。
男性の場合も、抗真菌剤イミダール系の軟膏やクリームを使用します。

カンジダが重症化したら

重度の場合、服薬や膣洗浄を行ってもなかなか完治しないことがあります。
また、完全に治ったと思っていても、またすぐに再発してしまうこともあります。
再発してしまう原因は、免疫力が低下したままで菌の増殖が抑えられない状態が続いているか、パートナーが感染していることで、二次感染を繰り返しているということが考えられます。

再発を防ごうとするあまり性器を清潔に保とうとしすぎて、ビデを持ち歩き、排泄のたびに使うようになることも、逆に再発を促してしまいます。
清潔にすることはもちろん大切ですが、善玉菌も守らなくてはいけません。
重症化後の洗い過ぎは禁物です。

自己免疫力強化で予防

再発を予防するために一番大切なことは、免疫力を高めることです。
免疫力を高めるためには、生活リズムを整え、睡眠をきちんととり、バランスの良い食事をとり、適度な運動をすることが大事です。
風邪を引くことも、免疫力低下の原因となってしまいます。
風邪を引かないよう、日頃から体力作りをしておくことも大切です。

カンジダの放置は危険

カンジダ症を放置しておくと、重症化してしまうことがあります。
患部が悪化すると、激しい痛みで排尿が困難になってしまいます。
排尿できないことで、膀胱炎を引き起こしてしまうケースもあります。
忙しいからと放置せず、症状があれば早めに治療を受けるようにしましょう。

病院には行かず自分でなんとかしようと、市販の薬を自己判断で塗布してしまう人がいます。
市販の軟膏にはステロイドなど、カンジダ菌増殖の原因となってしまう成分が含まれていることがあります。
治療しようとしたところが、逆効果となっていることになります。
必ず薬剤師に相談するか、診察を受けるようにしましょう

性器のかゆみは危険信号

性器のかゆみは、外陰部だけなら軽いただれの場合もありますが、膣の中にかゆみを感じるようなら、何かに感染したのではないかと疑ってください。
カッテージチーズ、または酒粕のような形状のおりものが出ていないか、おりものの量は増えていないかなども判断材料となります。

カンジダに似た症状の腟トリコモナス症

カンジダと似た病気のひとつに、腟トリコモナス症があります。
膣内に強いかゆみや外陰部にただれが生じます。
おりものはうみ性または泡沫状で、ときに強い臭いをともないます。
原虫に感染することで発症する性病で、主に性交渉が原因となって感染しますが、タオル、トイレ、医療機関の診察台なども感染経路となるため、性交渉の経験がない人でも発病することがあります。

細菌性膣症とも症状は似ている

細菌性腟症もカンジダと似ています。 カンジダと同じように、膣内の善玉菌が何らかの原因で減少し、悪玉菌が増殖することで発症します。
灰色がかった白っぽいおりものが出ることが特徴で、強い臭いをともなうため、体臭が悪化したと思い込み、コンプレックスを感じて対人恐怖症になってしまう人もいます。
感染した人の半数は自覚症状がなく、あったとしても軽いかゆみ程度であるため、病気と気付かない人も多くいます。
悪化すると臭いがますます強くなり、ひどくなると子宮内膜炎骨髄腹膜炎を起こす危険もあるため、早めの治療が必要です。

早期発見と早期治療が大切

カンジダは、性別や年齢に関係なく、誰でも発症する可能性がある病気です。
女性は、5人に1人はかかる感染症と言われており、再発を繰り返す人も少なくありません。
おりものがいつもと違う、かゆみや痛みがある、赤くただれているなどの症状がある場合は、早めに受診するようにしましょう。
自分の体の変化に敏感になり、症状が出たら放置しないようにしましょう